「シンプソンズの脚本家は未来人なのか?」
ネット上でまことしやかに囁かれるこの噂。歴30年のファンとして言わせてもらえば、「あながち間違いではないが、半分はジョーク」です。

しかし、800話を超える歴史の中で、偶然の一言では片付けられない「奇跡的な的中」があるのも事実。
今回は、数あるシンプソンズの予言の中から、特に有名な5つを厳選。

ドナルド・トランプの大統領就任から、アップルウォッチの登場まで、その驚愕のシーンが描かれた「エピソード数(何話?)」と内容を徹底解説します。
【併せて読みたい!最新の予言についてはこちら】

シンプソンズ予言その① ドナルド・トランプ大統領の誕生
最も有名な予言です。
現実になる16年も前に、不動産王トランプが大統領になることを言い当てていました。
| エピソード | シーズン11 第17話『バートの未来(Bart to the Future)』 |
| 米国放送日 | 2000年3月19日 |
| どんなシーン? | 舞台は30年後の未来。リサ・シンプソンがアメリカ初の「女性大統領」に就任します。 |
彼女が執務室で深刻な顔をして、補佐官たちにこう言うのです。
「ご存知の通り、我々はトランプ前大統領から深刻な財政難を引き継いでいます」
2000年当時、トランプ氏は単なる「派手な実業家」や「テレビタレント」という認識でした。
それを「大統領」として描き、しかも「国を破産させた」というオチまでつけた脚本家のセンスには脱帽です。
ちなみに、リサが着ていた紫色のスーツと真珠のネックレスが、2021年の就任式でカマラ・ハリス副大統領が着ていた衣装と酷似していたことでも、二重の予言として話題になりました。
シンプソンズ予言その② スマートウォッチ(Apple Watch)の登場
Siriに話しかけるように腕時計で会話する。
今では当たり前の光景ですが、1995年の放送当時、これは完全なSFでした。
| エピソード | シーズン6 第19話『リサの結婚(Lisa’s Wedding)』 |
| 米国放送日 | 1995年3月19日 |
| どんなシーン? | 未来のロンドン。リサの婚約者であるヒュー・パークフィールドが、腕時計に向かって口を近づけ、話しかけます。 |
「今、逮捕されるところだ」
文字盤をタップして通話するその姿は、まさに現代のApple Watchそのもの。
さらにこの回では、テレビ電話(FacetimeやZoom)も日常的に使われており、デジタルデバイスの進化を完璧に予見していました。
ちなみにこの回は、感動的なラストシーンでも有名です。
シンプソンズ予言その③ ディズニーが20世紀フォックスを買収
当サイトでも度々触れている「ディズニーによる買収」。
実はこれも、実際の買収(2019年)の20年前に予言されていました。
| エピソード | シーズン10 第5話『スターを夢見るホーマー(When You Dish Upon a Star)』 |
| 米国放送日 | 1998年11月8日 |
| どんなシーン? | ロン・ハワード監督が映画の企画を売り込みに行くシーンで、20世紀フォックス(20th Century Fox)のスタジオ看板が映ります。 |
そのロゴの下に、小さく、しかしはっきりとこう書かれていました。
「A Division of Walt Disney Co.(ウォルト・ディズニー・カンパニーの一部門)」
当時、巨大企業同士の合併などただのブラックジョークに過ぎませんでした。
しかし、これが現実となり、今やシンプソンズ自体がディズニープラスの主力コンテンツになっているとは、ホーマーも想像しなかったでしょう。
シンプソンズ予言その④ レディー・ガガのスーパーボウル・ハーフタイムショー
2017年のスーパーボウルで、レディー・ガガが見せた空中遊泳パフォーマンス。
実はシンプソンズが5年前にまったく同じ演出を描いていました。
| エピソード | シーズン23 第22話『リサとガガ(Lisa Goes Gaga)』 |
| 米国放送日 | 2012年5月20日 |
| どんなシーン? | スプリングフィールドにやってきたレディー・ガガ(本人が声優を担当!)が、コンサートでワイヤーに吊るされ、空を飛びながら歌うシーンがあります。 |
きらびやかな衣装、ピアノを弾く演出、そしてワイヤーアクション。
2017年の実際のショーを見たファンが、「シンプソンズで見たやつだ!」と叫んだのは言うまでもありません。
ガガ本人もシンプソンズファンなので、逆輸入した可能性もありますね。
シンプソンズ予言その⑤ ジークフリート&ロイの虎襲撃事故
最後は少しショッキングですが、ラスベガスの有名マジシャンに起きた悲劇です。
| エピソード | シーズン5 第10話『マージのギャンブル地獄($pringfield)』 |
| 米国放送日 | 1993年12月16日 |
| どんなシーン? | バーンズ社長が経営するカジノで、白虎を使ったマジックショーを行うコンビ「ガンター&エルンスト(Gunter and Ernst)」が登場します。 |
これは実在のコンビ「ジークフリート&ロイ」のパロディですが、劇中で彼らはショーの最中に白虎に襲われてしまいます。
放送から10年後の2003年。現実のラスベガスで、ジークフリート&ロイのロイ・ホーンが、ショーの最中にホワイトタイガーに噛まれ、重傷を負う事故が発生しました。
ブラックユーモアが現実に追いついてしまった、戦慄の予言です。
まとめ:なぜシンプソンズの予言は当たるのか?
これら5選を見て、「本当に未来が見えているのでは?」と思うかもしれません。
しかし、脚本家たちはこう語ります。
「賢い人間たちが集まって、数えきれないほどのジョークを飛ばせば、そのうちのいくつかは現実になる」
つまり、シンプソンズの予言とは、社会の動向を鋭く観察し、皮肉たっぷりに「こうなったら面白い(あるいは怖い)」と描いた結果なのですね。
もちろん、800話の中には、外れた予言も山ほどあります(空飛ぶ車はまだ普及していませんしね)。
それでも、的中したときのスリルはシンプソンズならではの楽しみ。

次に現実になるのは、あなたの好きなあのエピソードかもしれませんね。


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