2007年に公開された劇場版『ザ・シンプソンズ MOVIE』。世界中で大ヒットを記録した映画ですが、日本においては公開前に「吹き替え声優の交代」を巡って大きな話題になりました。

テレビシリーズから長年親しまれてきたオリジナル声優陣ではなく、芸能人を起用したことで起きたこの騒動は、日本の吹き替え史においても語り継がれる出来事です。

今回は、映画版シンプソンズの吹き替えや声優について、わかりやすくまとめてみました。
劇場版『ザ・シンプソンズ MOVIE』と吹き替え騒動の経緯
事件が起きたのは、劇場公開が決まったタイミングでした。
「芸能人吹き替え」への方針転換
テレビシリーズが日本で放送開始されて以来、ホーマー役の大平透さんをはじめとする声優陣は、キャラクターに命を吹き込む完璧な演技でファンに深く愛されてきました。
しかし、劇場版のプロモーションにおいて、配給側は「話題性」を重視し、テレビ版の声優陣を起用せず。
当時人気だったタレント・お笑い芸人(所ジョージ、ロンドンブーツ1号2号、和田アキ子、ベッキーなど)をメインキャストに起用することを決定しました。
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ホーマー役:所ジョージ(テレビ版:大平透)
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マージ役:和田アキ子(テレビ版:一城みゆ希)
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バート役:田村淳(ロンドンブーツ1号2号)(テレビ版:堀絢子)
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リサ役:ベッキー(テレビ版:神代知衣)
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マギー役:田村亮(ロンドンブーツ1号2号
ファンの熱烈な抗議活動もあった?
この決定に対し、一部の長年のファンは「シンプソンズの魂が失われる」と猛烈に反発しました。
署名活動: インターネット上でテレビ版声優陣の続投を求める署名活動が行われ、短期間で数千筆以上の署名が集まりました。
オフ会とデモ: ネット掲示板などを通じてファンが結束し、配給会社への働きかけやイベントでの抗議など、異例の熱量で活動が展開されました。
この騒動は、単なる「声優の変更」ではなく、「文化としてのシンプソンズをどう守るか」というファンと制作サイドの対立を象徴するものとなりました。
騒動の結果:DVD・配信版での「テレビ版声優」復活
ファンの熱い思いは、最終的に映画の「ソフト版(DVD/Blu-ray)」で実を結ぶことになります。
劇場版とソフト版で異なる「2つの吹き替え」
紆余曲折を経て、劇場公開時は予定通り芸能人キャストによる吹き替えで上映されましたが、後に発売されたDVDやBlu-ray、そして現在の動画配信(ディズニープラス)では、テレビ版のオリジナル声優陣による「テレビシリーズ・キャスト版」が新録・収録されました。
劇場公開版: タレント・芸能人による吹き替え。
テレビシリーズ・キャスト版: 大平透さん、一城みゆ希さん、堀絢子さん、神代知衣さんら、いつものメンバーによる吹き替え。
これにより、ファンは自分たちが愛する「いつものシンプソンズ」の声で劇場版を楽しむことが可能になったのです。
なぜシンプソンズの声優陣はこれほど愛されているのか?
日本のシンプソンズにおいて、声優陣は単なる「配役」以上の存在です。
故・大平透さんとホーマーの完璧な融合
特にホーマー役を演じた大平透さんは、原語版(ダン・カステラネタ)のニュアンスを汲み取りつつ、日本独自の「愛すべきダメ親父」像を確立しました。
彼の「ドォ!」や「ウヒョー!」といったアドリブ混じりの演技は、日本のシンプソンズ人気の最大の功労者と言っても過言ではありません。
「一家」としての結束力
シンプソン一家を演じる声優陣は、プライベートでも非常に仲が良いことで知られており、その絆が劇中の家族の空気感として現れています。
ファンが交代を拒んだのは、この「声から伝わる家族の絆」を守りたかったからに他なりません。
まとめ:声優はシンプソンズの「魂」
劇場版『ザ・シンプソンズ MOVIE』の吹き替え騒動は、日本のファンがいかにこの作品と声優陣を愛しているかを証明する事件でした。
教訓: 話題性よりも、作品の持つ継続性とクオリティを重視すべきというファンの声が勝利した稀有な例です。
現在の視聴: ディズニープラスなどでは、安心して「いつもの声」で映画版を楽しむことができます。

これから映画版を見る方は、ぜひ「テレビシリーズ・キャスト版」を選択して、長年愛されてきた熟練の演技を堪能してください。
映画版の吹き替えに関するFAQ
Q: ディズニープラスで映画版を見るときの声はどちらですか?
A: ディズニープラスでは、基本的に「テレビシリーズ・キャスト版」の吹き替えが提供されています。ファンの皆様が慣れ親しんだ声で視聴可能です。
Q: 劇場版の芸能人キャスト版はもう見られませんか?
A: DVDなどのメディアには、特典や切り替え音声として収録されている場合がありますが、現在主流の配信サービスではテレビ版声優によるバージョンが一般的です。


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