シンプソンズのゲームがあることをご存知ですか?

日本版というより洋ゲーなので、日本ではレアではありますが、たまに見かけたことがあります。
「シンプソンズのゲームが出てる! プレイしてみたい!」
しかし、それが「洋ゲー(海外製ゲーム)の洗礼」の始まりだとは、誰も思っていなかったのです。
今回は、今でもファンの間で語り草となっている「理不尽だけど憎めない」ファミコンやゲームボーイの迷作から、ゲームセンターで100円玉を溶かし尽くしたコナミの超名作アーケード版まで。

ちょっとマニアック向けではありますが、シンプソンズのレトロゲームの世界を振り返ります。
『ザ・シンプソンズ』コナミのアーケードゲーム版(1991年)
シンプソンズのゲームを語る上で、外せないのが1991年にコナミから稼働されたアーケードゲーム(ゲームセンター用ゲーム)です。
当時、コナミは『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(TMNT)』などでベルトスクロールアクション(画面の右へ右へと進みながら敵を倒すゲーム)の頂点に立っていました。
その技術をフルにつぎ込んだのが、この「ザ・シンプソンズ」です。
圧倒的なアニメーションと4人同時プレイ
このゲームの凄さは、アニメと見紛うほどのグラフィックの美しさにありました。
- ホーマー: パンチやキックで戦い、たまにボーリングの球を投げる。
- マージ: なぜか掃除機を振り回して敵を殴る(リーチが長くて最強)。
- バート: 愛用のスケートボードで突撃。
- リサ: なわとびをムチのように使って戦う。
最大4人同時プレイが可能で、友達と協力してスミサーズに誘拐されたマギー(赤ん坊)を救出するためにスプリングフィールドを大暴れします。
キャラクター同士が合体して放つ協力技などもあり、「キャラゲーはクソゲー」という当時の常識を覆す、歴史に残る名作でした。
「シンプソンズ」の家庭用ゲームは難易度高め?
アーケード版が傑作だった一方で、家庭用ゲーム機(ファミコンやゲームボーイなど)で発売されたシンプソンズのゲーム(主に洋ゲー)は、当時の子供たちに深いトラウマを植え付けました。
主にアクレイム(Acclaim)という海外メーカーが販売していたこれらのゲームは、総じて「難易度がおかしい」ことで有名です。
ファミコン『バートの宇宙戦争』(Bart vs. the Space Mutants)
1992年にファミコンで発売されたアクションゲームです。
エイリアンの侵略から世界を救うため、バートがX線サングラスをかけて戦います。
目的が謎すぎる: 第1ステージの目的は「紫色の物体を隠す(またはスプレーで赤く塗る)こと」。映画館の看板や、紫色の服を着た人にスプレーを吹きかけるのですが、ノーヒントすぎて最初は何をしていいか全く分かりません。
ジャンプの挙動がフワフワ: 当時の洋ゲー特有の、慣性が効きすぎる滑るようなジャンプ。少しでも足場を踏み外すと即ミスになります。
ゲームボーイ『バートのサバイバルキャンプ』(Bart vs. Camp Deadly)
白黒のゲームボーイで発売された、サバイバルアクションです。
バーンズ社長の甥っ子である「アイアンフィスト・バーンズ」が支配する、地獄のサマーキャンプからバートとリサが脱出を試みます。
武器がブーメラン: バートのメイン武器はブーメランですが、当たり判定が絶妙に難しく、ハチや謎の敵にすぐやられてしまいます。
ただのサマーキャンプなのに殺意が高すぎる: 丸太が落ちてきたり、毒沼があったりと、スプリングフィールドの子供たちはどんな環境でキャンプをしているのかと問い詰めたくなる難易度です。
シンプソンズのゲームが難しい理由って?
これらのゲームが理不尽だった理由は、決して「開発者が意地悪だったから」だけではありません。
当時の海外製ゲーム(洋ゲー)は、「簡単にクリアされたら、すぐに中古屋に売られてしまう(あるいはレンタルで済まされてしまう)」という考え方がありました。
そのため、わざと理不尽な初見殺しの罠を配置したり、コンティニュー制限を厳しくしたりして、プレイヤーを長期間足止めする設計になっていたのです。

日本の「マリオ」のように、徐々に難しくなる丁寧なレベルデザインに慣れていた私たちにとって、バートのゲームはまさに「異文化との衝突」だったと言えます。
まとめ:今こそ復刻してほしいシンプソンズゲーム
日本ではなかなかお目にかかれないシンプソンズのゲーム。
最も日本でプレイしやすかったのはアーケードゲームで、ゲームセンターにもありました。
版権の複雑さ(現在はディズニーが権利を保有)から、現代の最新ゲーム機(SwitchやPS5など)でのデジタル復刻は絶望的だと言われています。
(海外ではアーケード筐体を復刻した『Arcade1Up』が発売されましたが、日本では非常に入手困難です)。
もし、どこかのレトロゲームセンターで色褪せたシンプソンズの筐体を見つけたら、迷わず100円玉を入れてみてください。

あの頃のように敵をなぎ倒す爽快感が、きっとあなたを90年代のスプリングフィールドへと連れて行ってくれるはずです。


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